静けさが心に満ちてくる、緑美しき炎の都。 ふりそそぐ陽射しを浴びながら、 見上げると四方に伸びゆく青い空。 喧噪を忘れた緑豊かな原風景に、 風がやさしく通りぬけていく… 自然に祝福された炎の伝統を今に伝える “陶の里”市之倉には、 やすらぎの文化が息づいています。 |
源流は鎌倉・室町期 江戸時代に開花した“陶の里”市之倉 市之倉が煙りを上げ始めたのは、鎌倉時代後半から。 釉薬(ゆうやく)をつけない無釉山 茶碗を数多く生産していたことが、当時の窯跡からわかっています。 江戸時代に入ると「中窯」「水神窯」を中心に陶業が盛んに行われ、灰釉之皿や鉢、片口など多数の日用品が製造されていました。 美濃焼産地の中で最も早く磁器を生産してきた市之倉は幕末になると質の高い磁器の製品が完成。 江戸幕府本丸御用・京都村雲御所御用等々を仰せつかるようになり、美濃焼の先駆者として名声を高めました。 |
大正以来、盃の生産高は日本一 市之倉の盃生産高が日本一ということは、意外と知られていない事実です。伝統工芸と優れた生産技術が結実した盃は、全国のご家庭や飲食店で広くご利用されています。 粋で格調高い割烹和食器 懐石をはじめ、割烹料理にとって器は料理の気品を高め、おいしさを演出する大切な素材。器の出来いかんで料理の善し悪しも異なる程の重要な役割を担っています。 自然の風合いを生かした趣深い市之倉の割烹和食器は器一つひとつに陶匠の熱い思いがしっかりとこめられた芸術作として各方面から高い評価をいただいています。 |
圧巻の巧技熊野権現と絵天井 熊野神社は1686(貞亨3)年に創建された山岳信仰の霊場です。熊野神社にある絵天井は1865(元治2)年に市之倉の画工たちの手で描かれ奉納されました。 |
||
中峰谷第1砂防ダム 中峰谷第1砂防ダムは、多治見市市之倉町二丁目の中峰谷(国道248号近傍)に計画された重力式コンクリートダムで大雨の時に中峰谷から流れ出す土砂を貯めることにより、市之倉川及び土岐川流域を災害から守る目的で建設されました。 この砂防ダムは、陶磁器の産地である市之倉町の中心部に近い場所に計画されたことから、地域性を生かした親しみのあるダムを目指して建設されました。地域との話し合いの中からオリベイズムを取り入れた外観と陶磁器展示ブースが設計に組み込まれました。 また、多治見市と地元の協力により、交流広場や夜間照明、周辺散策路などが整備されました。 |
ギャラリー与左ヱ門 住所 多治見市市之倉町2−180 TEL 0572−22−3719 営業 9:00〜17:00 第2・4土曜日、日曜日休み |
|